こんにちわ。カズマです。
今日は、精神科医の樺澤紫苑先生の著書、3つの幸福 について
感想文を書いていきたいと思います。
初めに書きますが、この本は、マジで名著です。
今年初めて読んだのですが、今年に入ってから読んだ本の中で一番
響いた本で、且つ、実用的な書籍だと思います。
本の概要・著者
この本は、人間のいわば共通する目標である
『どうやったら幸せになれるのか』
について、精神科医の観点から、心理学、脳科学等の知識をもとに
導き出した答えが書いてある本です。
著者の樺澤紫苑先生は、著書も30冊以上ある作家さんですが、
今まで出していた著書の集大成と言ってもいい
『実用的な幸福本」です。
どんな人にお勧めの本か
- 頑張ってるのに幸福感を感じない人
- 脳科学、精神医学的な幸福感について知りたい人
- お金、地位、名誉もあるのに幸せを感じない人
- どうやったら幸福感を感じられるのかを知りたい人
4つほど上げましたが、ほぼ万人が見ても損はしない、
そんな実用的な内容になっています。
幸せになりたくない人って、珍しいと思います。
幸せになりたい人は、読んで損はない内容になっています!
この本では、幸福について、
セロトニン的幸福
オキシトシン的幸福
ドーパミン的幸福
と3つの観点から説明し、この組み合わせで、ひとつだけではなく、
全ての幸福を満たす方法について
しっかりと書かれています。
何故この本を買おうと思ったのか
樺澤紫苑先生の著書が好きだからです。
樺澤紫苑先生は、Youtube等でも露出して、
情報発信をなさっているんですが
個人的には
失礼ながら話し方と声、見た目が苦手で
著書の方が内容がとても入ってくるからです。
動画だと、かなりつっけんどんな印象があるんですが、
文章だと、著者の本音が滲みだしているといいますか。
とても「入ってくる」し、本当に心根の優しい方なんだろうなと思います。
前々から著書は何作も拝見してますが、
今回は集大成とのことで、楽しみにしていました。
印象に残ったエピソード
日本人の幸福度は、世界第62位(2020年調べ)主要先進国では最低です。一生懸命働いて、一生懸命頑張っても、幸福になれないのは、私たちが信じる既存の「幸せになる方法」が間違っているからです。~~間違った努力、無駄な努力をして、幸せへの道筋をおそろしく遠回りしているのです。
日本は世界幸福度ランキング62位。主要先進国では最低です。
前々から知ってはいましたが、かなり衝撃的ですよね。
ちなみに、1位はフィンランド、2位デンマーク、3位スイス。。。と
北欧諸国が続きます。
本書では北欧などの自然が多い国は幸福度が高いと言われていますが、
日本も土地の9割が山、自然が多いはずなのに何故・・・と思います。
是非、皆さま自然と触れ合ってほしいと思います。
実際に私は、人にご飯をおごってあげたり、応援したり、与えるということを実験的に行い、返報性の法則を検証してみました。
その結果、与えたものが返ってくるのに必要な期間は「3年」という結果が出ました。もちろん、3か月で返してくれる人もいるし、半年で返してくれる人もいます。しかし、3年くらい与え続けると、多くの人が何倍にもして返してくれる、という印象です。
3か月だけ「与える、与える」をしたところで、ほとんど返ってこないということです。人に与えるということは簡単ではありません。しかしそれを3年続けると、間違いなく周囲の人たちから自分を見る目や態度がガラッと変わってきます。石の上にも三年、是非、与えることを3年続けてほしいと思います。
アダム・グラント著の『GIVE&TAKE』についての
樺澤先生のコメントです。
3年与え続けないと、返ってこない。
実際やった方が言われるのであれば、そうなんだと思います。
3年は長いですね。でも、与えるのであれば、
見返りは求めずに、『自分のできる範囲で』
与え続ける。これが大切なんだなと思いました。
心に響いた一節
貯金するというのは、未来の自分を信じていないという意味なのです。未来の自分を信じられないし、今の自分も信じていないわけです。自分を信じられないので、自己投資もチャレンジもしない。それでは今以上に幸せになる事は、無理ではないでしょうか。
幸福の話の中で、お金の話が響いたのも変と言えば変なのですが、
自分自身、お金に対してかなりうるさく、マインドブロックがあることを
常に感じています。そんな中で、この貯金に対しての一節は響きました。
自分を信じられない。
お金は、使うためにある。良い使い方についても、本書では触れています。
本当に何から何まで触れてくれていて、いちいち刺さる本でした。
人間関係は、勝手に生まれて、勝手に育つものではない。自分から行動し、相手を気遣い、思いやる。人間関係を育てる努力をしていかないと、そう簡単に作れるものではないのです。だからこそ、人間関係やコミュニケーションを勉強してください。
人見知り、内向的な自分としては、中々耳の痛い話です。
自分から動いて、自分から働きかける。繋がりたい人とはたまにでも連絡を取る。
こういう行動、努力が必要なんだと思います。
ハーバード大学で行われた研究でも、結局のところ、良い人間関係が
人間の幸福度にとってとても重要であるという結果が出ています。
逆に、孤独だと、喫煙しているよりも体に悪いようです。
怖いですね。
自分が今後実践して行く事
- ポジティブ日記、感謝日記、親切日記を毎日寝る前に書く。(セロトニン・オキシトシン的幸福)
- お金の使い方を変える。貯金より自己投資や他人の為にお金を使う。
- 自分を中心にコミュニティを作る事を目標にする。(オキシトシン的幸福)
- お金を使ったら常に感謝の心を持つ(ドーパミン的幸福)
3種類の日記をつける事で、幸福度が上がる事が証明されています。
それも、1週間に1回でも効果があるとのことです。
自分は毎日寝る前に日記を書く習慣があるので、取り入れるのは簡単です。
ちなみに、習慣化は、何かの習慣とセットにすると
習慣化が身につくのがとても早いとのことです。
お金の使い方についても、貯金よりも自己投資に。
自己投資→自己成長→他者貢献→自己投資→自己成長・・・
という正のサイクルに入るためには、必須です。
コミュニティを作る事も、幸せを感じる事かと思います。
自身も経験がありますが、自分でイベントを立てて、皆が笑顔で
楽しんでくれているのを見ると、とても嬉しいですよね。
これも本書に記載がありますが、とても腑に落ちます。
まとめ
本書は350ページを超え、しかも字も少し小さめの
骨太の内容になっています。
ですが、一般の幸福論的なものではなく、
「幸せになるためにはいったいどうすればいいの?」
という質問に、しっかりと
「こういう行動をすれば幸福を感じられるよ!」
と教えてくれている、実用的な書籍です。
実用的なことが大好きな自分にとっては、本書は
バイブルのひとつになりました。
幸せは人それぞれですが、個人差はあれど、
人間が「幸せ」を感じることなんて、多分2~300万年前から
変わっていないと思います。
それを「こうすればいい」と教えてくれるこの実用書は
現代の幸福度の低い日本人にとって、なくてはならない
ひとつの「答え」を出してくれていると思います。
是非、一度本書をお読みになり、どう行動したらいいかを
知って、実践してみてくださいね。
それでは。
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