決定力!正しく選択するための4つのステップ チップ・ハーズ&ダン・ハーズ

読書感想

こんにちわ。カズマです。

今回は、ハーズ兄弟の『決定力!正しく選択するための4つのステップ』について

解説していきたいと思います。

日常の生活の中で、日々様々な決定をしていく必要があるかと思います。

例えば、これを買うか買うまいか。

この選択は正しいのだろうか。

色々な選択肢があり、迷ってしまう事が沢山あるかと思います。

自分もそうです。

そんな人におすすめの本です。

筆者と本の概要

スタンフォード大学ビジネススクール教授のチップ・ハーズさんと

弟のデューク大学社会起業アドバンスメントセンターのシニアフェローであるダン・ハーズさんの

共著です。

意思決定のプロセスを改善する事で、意思決定の成果を飛躍的に改善する事を目的にした

本である。

どんな人にお勧めの本か

  • より良い選択肢を選びたい人
  • 選択肢があると迷ってしまい決められない人
  • メリットデメリットだけで判断したくない人
  • 満足感のある決定をしたい人
  • 日々決断を迫られる役職についている人

これはもう、万人に共通する欲求かと思います。

いくつもの選択肢がある中で、よりよい、且つ選んだ後に

後悔しないで済む選択肢が選べるようになれば、

どれだけいいか。

自分も結構優柔不断な方なので、非常に内容について

興味深く読むことが出来ました。

印象に残ったエピソード

過去40年間の心理学研究によって、私たちの思考には意思決定の「利点と欠点」モデルだけでは太刀打ちできない色々なバイアスがある事が判明した。意思決定を改善したいなら、そのバイアスの仕組みを学ばなければならない。そして、「利点と欠点」リストよりももっと強力な方法を使って、バイアスと戦う方法を学ぶ必要がある。

物事を選択する時に、それを選ぶことのメリットと

デメリットを挙げていき、メリットが多いと判断したものを

選択する。

これはよく使われる意思決定の方法ですが

それだけでは、「バイアス」という、無意識のうちに

人間が従わざるを得ない認知のゆがみが引き起こす

誤った選択に引き寄せられやすい。

その方法については、本書でかなり長く語られています。

選択に直面する。でも、「視野の狭窄」によって選択肢を見逃してしまう。

選択肢を分析する。でも「確証バイアス」によって都合のいい情報ばかり集めてしまう。

選択する。でも「一時的な感情」によって間違った選択をしがちになる。

選択の結果を受け入れる。でも未来の出来事について「自信過剰」に陥りやすい。

以上が今回の書籍「決定力」のメインテーマである、意思決定を邪魔する

4つのテーマです。

確かにこの4つのテーマに対して、単純にメリットデメリット戦法で

決定を判断していくには、力不足が否めない感があります。

特に自身が思ったのは『視野狭窄』についてです。

これをするべきか?という問いがでたら、既に視野狭窄に

入っているということが書いてあり、

「そんなの何かを決める時に普通そうやって考えるんじゃないの?」

と思った次第です。

この「視野狭窄」に陥るのを防ぐためにも、

良い方法がしっかり提案されています。

心に響いた一節

調査によれば、面接は仕事の能力を予測するのには向かないことが分かっている。簡単な知能テストだけでも、面接よりはずっと参考になる。

1979年、テキサス大学医科大学院は入学志願者の上位800人に面接を行い、合格した350人に入学を認めた。その後、議会からの要請であと50人学生を入学させるよう命令が来た。だがそのころには、残っていたのは面接で下位の者ばかりになっていた。結局下位の者を入学させたが、成績の違いや卒業率の違い、優等賞の受賞率の違いについてもなかった。

面接が有効だという証拠がこれほど乏しいにも関わらず、どうして私たちは面接を頼りにするのか?それは、わたしたちは誰でも人を見る目があると思っているからだ。

かなり衝撃的な内容ですね。ワクワクします(笑)

やはり、面接だけでなく、知能テストもそうですが、実際に

「お試し」をすることが一番良いということを述べています。

これを「ウーチング」と呼んでいます。

まずは水に全部つかる前に、足だけをいれてみよ

ということですね。

まとめ

400ページにもわたる内容の濃い本ではありますが、

『意思決定』という、人生を生きる上で欠かす事の出来ない問題に対して

真っ向から向き合ったこの書籍は、一読に値するものだと思います。

自分も、この書籍の重要な部分をまとめて、ちょこちょこ見ることで

日々の決断の質を上げる事を目指しています。

内容として

  • 視野の狭窄を避けるように、選択肢を広げる。
  • それを実際に行ったと仮定して考える
  • 決断する前に少し時間を置く
  • もし決定が失敗した場合の損失について考える

以上の事を行う事で、かなり決断が改善したと思います。

この本には、以上の4点だけではなく、バイアスに陥りやすい例や

事前検死の方法についてもかかれているので、

大きな決断をする必要がある人には、必読かとおもいます。

是非読んでみてくださいね。

感想等お待ちしております。

アウトプットすることで、記憶の定着にも

繋がりますので!

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