皆様こんにちわ!
今日は、トム・ラスさんが書いた
「人生はあなただけのものじゃない」
という本を解説していきたいと思います。
ページ数も少なく、とても平易な言葉で書かれているため
誰にでも読みやすい本だと思います。
本の概要・著者について
この本は、一言で言うと、
「人は誰かに貢献することこそ、人生の喜び」
という内容を訴えかけている本です。
この本の著者であるトム・ラスさんは、
青春真っ盛りの10台後半で、難病と診断され、
余命が少ない事を知り、それでも前向きに
死と向き合う。そんな中で、一つの結論に
辿り着く。
「生きている間に、他人にした貢献はずっと残る。
そう考えて生きていきたい」
その思いから、自身の生き方、仕事、生きる目的を見出す。
また、この著者の祖父は、ストレングスファインダーを
開発した、ドン・クリフトンである。
誰に向けての本か
- 人生に迷っている人へ
- なんとなく惰性で生きている人へ
- 自分の人生に迷っている人へ
- 人間関係で悩んでいる人へ
この本は読んで、自分は、
「いままで他人のバケツに水を注ぐことに
意識が向いてなかった!」
と思い返しました。
何故自分はこの本を選んだのか
私は、ひすいこたろうさんの名著
「あした死ぬかもよ?」
が大好きなのですが、
この本の見出し部分に
「もし明日死ぬとしたら、大切な人に今日、何ができますか?」
とあり、つい買ってしまいました。
結果、大満足でした。
印象に残ったエピソード
ある研究では、小児がんを患った子供たちは、健康な他の子と比べて、より強靭な心を持つと分かっている。特に十二歳を超えた人の多くには、心理学者がポスト・トラウマティックグロース(心的外傷後成長)と呼ぶものが認められた。
この本の著者も10台で難病で余命が少ない事を知り、
自分の時間が限られたものであると知った時に、
少ない時間しか残されてない人生を、より豊かに生きるには
どうすればいいのか。と考えたのだと思う。
この小児がんを患った子供たちにも、同じことが
言えると思う。
人は自分の時間が残り少ないと感じたときに初めて、
大事なことに気づくんだと思った。
と同時に、それを改めて認識させてくれたこの本に感謝したい。
他の人の人生に役立っているという確信は、仕事の生産性の向上以上の効能があるともわかっている。それは、その人自身の心身の健康にもプラスに働くという効果だ。ほんの小さな親切でも、それを他人にすることで人は幸福感に満たされる…仕事で人の役に立つことが出来れば、相手だけではなく、本人にも大きな見返りがあるのだ。
この一節は、自分の仕事について貢献感がない人に向けての
一節かと思う。
誰かの貢献している。役に立っている。という感覚を覚えると、
とても充実した感覚を覚える、その充実感、幸福感こそ、
人生には必要なんだ。という事なんだと思う。
ミスターチルドレンというアーティストの曲「彩」にも
僕のした単純作業が
この世界を回りまわって
まだ出会ったことのない人の
笑い声を作っていく
Mr,children 彩より
こういう事なんだと思う。
直接お客さんからフィードバックを貰えなかったりする
職種(例えば事務、税務、経理等)でも、
しっかりと周りに貢献している、役に立っている事を
意識する事で、幸せな感覚を得ていくことが大事なんだと思った。
心に響いた一節
人が幸せになるためには、自分の幸せだけを追い求めてはいけないという事。それでは幸せになれるどころか、反対に幸せから遠ざかってしまう。
自分のバケツを水で一杯にしたいのなら、まずは相手のバケツに水を入れてあげる事を考えなきゃね。
アダム・グラント著の「GIVE&TAKE」にも通じる考え方。
バケツに水を。という表現がとても分かりやすい。
ちょっとした誉め言葉でも、何か簡単なことをしてあげる事でも、
なんでもいいから、相手のバケツに水を入れてあげる事で、
自分も幸せになれる。意識したいなと思った一節です。
「たいていの人は、誰かが死期を迎えたときに初めて、その人がしてくれたことに思いを馳せてその人のバケツを一杯にしようとするが、もったいないことだね。
自分にもまだ健在の父親がいるので、この一節もとても身につまされました。
人の死に臨んで初めて、その人のためになにかしようとする。それでもいいが、
普段から、相手のバケツに水を汲む意識をしていこうと思いました。
普段憎まれ口ばかり偉そうに叩いているので。。
まとめ
マーティールーサーキングJrの言葉が
この本で紹介されてたので、ご紹介します。
「人生で今すぐに問わなくてはいけない事
そして常に問うて生きていかねばならぬこと。
それは、自分他の人たちに、
何をしているのか?だ」
この一文にも、この本のエッセンスが
詰まっていると思います。
この著者は、祖父であるドン・クリフトンと協力して
有名な「強みの洞察 ストレングスファインダー」
を開発するのですが、自分が思うに、目的は
「その人が人生で自分の強みを最大限発揮して
他人に貢献する事で、幸せに暮らせるように生きてほしい」
ということだと思います。
自身の死を知り、生きられる時間を有効に、しかも、
自分の能力を最大限に使い、ストレングスファインダー
という画期的なものを開発する事で他人に貢献した筆者は
素晴らしいと思います。
自分の生き方、ものの考え方を改めて考え直せる
良書だと思いました。
読んだ後、幸せな気持ちになれて、優しくなれる
この気持ちをずっと持ち続けていたいとおもいます。
また、心の中の幸福のバケツという本も、同じ著者ですが良書です。
また、この本にはびっくりプレゼントもあるので
ものすごくコスパが良かったです。おすすめです。
では、良き読書生活を・・・・。
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