こんにちは。かずまです。
今回は、今の時期にぴったりな
睡眠と免疫力の関係性について
解説したいと思います。
寒くなってきたり、空気が乾燥
したりすると、インフルエンザ等の
ウィルスも活発になります。
そんな時に睡眠をおろそかにしてしまうと
罹患率もあがってしまいます。
その他、生活習慣病等の危険性、
メンタル疾患にも、睡眠不足は大きな
要因になります。
是非本格的な冬に入る前に、一度ここで
睡眠と免疫力に関することを
確認してみましょう。
この記事はこんなひとにおすすめ
- 眠りと風邪の関係性が知りたい人
- 最近休めてなくて不安な人
- 無理をしてでも頑張ってしまう人
- 風邪を引いている人
- 風邪を引きたくない人
年末にさしかかり、忙しくなってきているのに
風邪を引いてしまって、何もできない。
無理して頑張ってしまって
風邪を引いてしまった。
こうはなりたくないですよね。
ただ、やることは沢山あるし、
仕事も忙しい。休めない!
では、実際に睡眠と免疫には、
に具体的な相関関係が
あるのでしょうか。
結論
睡眠不足は病気や風邪の元であり、
免疫力を下げ、ワクチンの効果を下げます。
しっかりと睡眠をとりましょう!
ってことです。
当然の結果といえば当然ですよね。
ですが、頭では分かっているけど
実際にどんな理由からそうなの?
という点を解説していきます。
理由
上記を見るだけでかなり身体に影響があることが
お分かりになられるかと思います(汗)
私も調べてみて驚きました。
順に見ていきましょう。
研究例
長期間の睡眠不足の弊害
長期間の睡眠障害は、心血管疾患、
肥満、2型糖尿病の発症、がんのリスク増加等
様々な悪影響があります。
沢山の論文を総合して集めたデータでは
様々な疾患についての罹患率が
大幅に上がってしまうことが
わかりました。
どのくらい上昇するかと言うと・・・
- がん 6倍
- 脳卒中 4倍
- 心筋梗塞 3倍
- 糖尿病 3倍
- 高血圧 2倍
- 風邪 5倍
- 認知症 5倍
- うつ病 5倍
- 自殺 4倍
ちょっとびっくりですよね。
睡眠時間を削ると、「命の回数券」
とも言われる、「テロメア」が、
そうでない人比べて短くなってしまうと
いうマウスの実験もあります。
睡眠時間で風邪の罹患率が上昇
カリフォルニア大学の研究では
150人以上の健康な男女を集めて
ウェアラブルデバイスをして寝てもらい、
睡眠を計測した。
その後全員を隔離し、鼻の穴に鼻風邪の
もとであるライノウィルスを注入した。
その後1週間を研究所で過ごした。
鼻水等の分泌物を全て採取し、
風邪を引いているかどうかを判断した。
その後、睡眠時間を元にグループ分けをし
風邪の罹患率との関係性を調べた。
その結果、睡眠時間が5時間未満の
グループでは、発症率が50%にも
なったが、7時間以上睡眠を取ったグループでは
発症率は18%にとどまった。
睡眠時間を取ることで、風邪の罹患率を
かなり下げられることが分かりますね。
やはり風邪をひかなくするためには
眠ることが大切ですね。
インフルエンザワクチンの効果が減少
しっかり寝ないと予防接種も無駄に。
2002年の研究で、健康な大人を対象に
2つのグループを作りました
一つは1週間、睡眠時間を4時間に制限し、
もう一つのグループでは、睡眠時間を
7時間半~8時間にしてもらった。
7日後のインフルエンザ予防接種を受け
その後数日間内に血液検査をして、
抗体のでき具合を調べた。
その結果、7時間半~8時間のグループでは
強い抗体反応を示したが、
4時間睡眠のグループでは、抗体反応が
弱々しく、50%の免疫反応しか
示さなかった。
A型肝炎のワクチンでも同じような
睡眠との関係が指摘されています。
しかもこの続きがまだあり、
4時間睡眠のグループの人に、その後2週間
たっぷり寝てもらったが、インフルエンザの
予防接種に対して完全な抗体反応を
示さなかったとのこと。
3週間でも、まだ不十分だった。
この研究内容を見て、せっかく
予防接種を受けに行っても、睡眠時間を
しっかり取らないとあまり意味がないことが
わかりますね。
たった一晩の睡眠不足でNK細胞の70%が減少
免疫システムの中でも最強の
免疫細胞と言われる
「NK細胞」ですが、
カリフォルニア大学の実験で、
健康な若い男女を対象に、
一晩だけ4時間に睡眠時間を
減らした所、NK細胞が、
8時間眠ったときと比べて70%も
少なくなってしまったそうです。
NK細胞は、がん細胞を捕食する
攻撃力のある細胞ですよね。
これが70%も減ってしまったら
どうなるかは、容易に想像がつきます。
6時間以下の睡眠時間でがんの罹患率40%増加
ガン関連の研究ですが、
ヨーロッパで12万5000人を対象にした
おおがかりな研究では、6時間以下の睡眠時間
の人は、7時間以上の睡眠時間の人と
比べて、がんにかかる率が40%上昇することが
わかりました。
また別の研究で、75000人の女性を対象にした
研究でも、同じような結果が出ました。
前述のNK細胞が減少することで
がんの罹患率が上昇してしまうことが
実際の研究からもわかります。
ただ、この場合、睡眠時間が少ない人は
ストレスを抱えていたり、そのせいで
お酒やたばこ等もする可能性もあり、
「たまごが先か、ニワトリが先か」的な
ことも考えられます。
とはいえ、逆に言うと、睡眠をしっかり
とって、体調や眠気を回復すれば
ストレスを減らせ、仕事の効率も上がり、
結果依存物質も減らすことに繋がるのではか。
そんな印象も持てますね。
まとめ
睡眠と免疫の関係性を
解説してみました。
沢山の研究が証明している通り、
睡眠不足は確実に病気の罹患率を
あげてしまいます。
是非、身体のため、家族のためにも
「睡眠ファースト」を意識して
生活していきたいと、改めて
思いました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
コメント