睡眠健康指導士が解説。睡眠と免疫力の関係性とは?

睡眠

こんにちは。かずまです。

今回は、今の時期にぴったりな

睡眠と免疫力の関係性について

解説したいと思います。

寒くなってきたり、空気が乾燥

したりすると、インフルエンザ等の

ウィルスも活発になります。

そんな時に睡眠をおろそかにしてしまうと

罹患率もあがってしまいます。

その他、生活習慣病等の危険性、

メンタル疾患にも、睡眠不足は大きな

要因になります。

是非本格的な冬に入る前に、一度ここで

睡眠と免疫力に関することを

確認してみましょう。

この記事はこんなひとにおすすめ

  • 眠りと風邪の関係性が知りたい人
  • 最近休めてなくて不安な人
  • 無理をしてでも頑張ってしまう人
  • 風邪を引いている人
  • 風邪を引きたくない人

年末にさしかかり、忙しくなってきているのに

風邪を引いてしまって、何もできない。

無理して頑張ってしまって

風邪を引いてしまった。

こうはなりたくないですよね。

ただ、やることは沢山あるし、

仕事も忙しい。休めない!

では、実際に睡眠と免疫には、

に具体的な相関関係が

あるのでしょうか。

結論

睡眠不足は病気や風邪の元であり、

免疫力を下げ、ワクチンの効果を下げます。

しっかりと睡眠をとりましょう!

ってことです。

当然の結果といえば当然ですよね。

ですが、頭では分かっているけど

実際にどんな理由からそうなの?

という点を解説していきます。

理由

睡眠不足の弊害 免疫編
  • 長期間の睡眠不足は大きな弊害がある。
  • 睡眠時間で風邪の引きやすさがかなり変わる。
  • インフルエンザワクチンの効果が減少。
  • たった一晩の睡眠不足でNK細胞が70%減少。
  • 6時間以下の睡眠時間の人はがん罹患率が40%増加。

上記を見るだけでかなり身体に影響があることが

お分かりになられるかと思います(汗)

私も調べてみて驚きました。

順に見ていきましょう。

研究例

長期間の睡眠不足の弊害

長期間の睡眠障害は、心血管疾患、

肥満、2型糖尿病の発症、がんのリスク増加等

様々な悪影響があります。

沢山の論文を総合して集めたデータでは

様々な疾患についての罹患率が

大幅に上がってしまうことが

わかりました。

どのくらい上昇するかと言うと・・・

  • がん 6倍
  • 脳卒中 4倍
  • 心筋梗塞 3倍
  • 糖尿病 3倍
  • 高血圧 2倍
  • 風邪 5倍
  • 認知症 5倍
  • うつ病 5倍
  • 自殺 4倍

ちょっとびっくりですよね。

睡眠時間を削ると、「命の回数券」

とも言われる、「テロメア」が、

そうでない人比べて短くなってしまうと

いうマウスの実験もあります。

睡眠時間で風邪の罹患率が上昇

カリフォルニア大学の研究では

150人以上の健康な男女を集めて

ウェアラブルデバイスをして寝てもらい、

睡眠を計測した。

その後全員を隔離し、鼻の穴に鼻風邪の

もとであるライノウィルスを注入した。

その後1週間を研究所で過ごした。

鼻水等の分泌物を全て採取し、

風邪を引いているかどうかを判断した。

その後、睡眠時間を元にグループ分けをし

風邪の罹患率との関係性を調べた。

その結果、睡眠時間が5時間未満の

グループでは、発症率が50%にも

なったが、7時間以上睡眠を取ったグループでは

発症率は18%にとどまった。

睡眠時間を取ることで、風邪の罹患率を

かなり下げられることが分かりますね。

やはり風邪をひかなくするためには

眠ることが大切ですね。

インフルエンザワクチンの効果が減少

しっかり寝ないと予防接種も無駄に。

2002年の研究で、健康な大人を対象に

2つのグループを作りました

一つは1週間、睡眠時間を4時間に制限し、

もう一つのグループでは、睡眠時間を

7時間半~8時間にしてもらった。

7日後のインフルエンザ予防接種を受け

その後数日間内に血液検査をして、

抗体のでき具合を調べた。

その結果、7時間半~8時間のグループでは

強い抗体反応を示したが、

4時間睡眠のグループでは、抗体反応が

弱々しく、50%の免疫反応しか

示さなかった。

A型肝炎のワクチンでも同じような

睡眠との関係が指摘されています。

しかもこの続きがまだあり、

4時間睡眠のグループの人に、その後2週間

たっぷり寝てもらったが、インフルエンザの

予防接種に対して完全な抗体反応を

示さなかったとのこと。

3週間でも、まだ不十分だった。

この研究内容を見て、せっかく

予防接種を受けに行っても、睡眠時間を

しっかり取らないとあまり意味がないことが

わかりますね。

たった一晩の睡眠不足でNK細胞の70%が減少

免疫システムの中でも最強の

免疫細胞と言われる

「NK細胞」ですが、

カリフォルニア大学の実験で、

健康な若い男女を対象に、

一晩だけ4時間に睡眠時間を

減らした所、NK細胞が、

8時間眠ったときと比べて70%

少なくなってしまったそうです。

NK細胞は、がん細胞を捕食する

攻撃力のある細胞ですよね。

これが70%も減ってしまったら

どうなるかは、容易に想像がつきます。

6時間以下の睡眠時間でがんの罹患率40%増加

ガン関連の研究ですが、

ヨーロッパで12万5000人を対象にした

おおがかりな研究では、6時間以下の睡眠時間

の人は、7時間以上の睡眠時間の人と

比べて、がんにかかる率が40%上昇することが

わかりました。

また別の研究で、75000人の女性を対象にした

研究でも、同じような結果が出ました。

前述のNK細胞が減少することで

がんの罹患率が上昇してしまうことが

実際の研究からもわかります。

ただ、この場合、睡眠時間が少ない人は

ストレスを抱えていたり、そのせいで

お酒やたばこ等もする可能性もあり、

「たまごが先か、ニワトリが先か」的な

ことも考えられます。

とはいえ、逆に言うと、睡眠をしっかり

とって、体調や眠気を回復すれば

ストレスを減らせ、仕事の効率も上がり、

結果依存物質も減らすことに繋がるのではか。

そんな印象も持てますね。

まとめ

睡眠と免疫の関係性を

解説してみました。

沢山の研究が証明している通り、

睡眠不足は確実に病気の罹患率を

あげてしまいます。

是非、身体のため、家族のためにも

「睡眠ファースト」を意識して

生活していきたいと、改めて

思いました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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