コピーバンドのチケット代について、バンド歴25年の筆者が考えてみた。

心理学

コピーバンドをやるのは楽しいです。

筆者もそれは重々分かってますが、

今回はコピーバンド界隈では

闇が深いコンテンツ。

「コピーバンドでのライブでのチケット代について」

深堀りしていきたいと思います。

  • コピーバンドなのにお金を取る事はどうなの?
  • コピバンのライブのチケット代は
    法律上問題ある?
  • チケット代はいくらにすればいいの?

バンド活動をやっていく中で、恐らく誰もが

考える事かと思いますが、

なんとなくやりすごしている人も

少なくないかと思います。

コピーバンドでライブをする事

コピーバンドでライブをする事自体は

悪い事ではないですし、

筆者も何度もやっていますが、

バンドメンバーでリハに入り、

曲決めして、仕込んで、

あーだこーだ言ったりして、さぁライブ!

という所謂「バンド活動」って言うのは、

とても楽しいものです。

まずは、そもそも何故ライブをするのか?

という点から考えてみます。

  1. 楽器練習やバンドリハの発表の場
  2. 仲間内のイベント参加の演者として
  3. オリジナル曲を作るまでの
    繋ぎとして
  4. 自己実現・自己顕示欲・変身願望

色々なご意見はあるかと思いますが、おおまかに以上の

4点かと思います。

4つとも、

結局は趣味・自己実現の一環
という形です。

コピーバンドでのライブノルマについて

自身も散々やってきた手前、今更感もあるのですが、

相場観的に、コピーバンドのチケット代については、

2000円~3000円+1ドリンク位が多い印象です。

ライブハウスやイベントにもよるが、

出演時間45分 リハーサル20分 6万円

というイベントノルマを仮定する時、

6万円をメンバー人数で割ります。

例えばメンバーを5人とすると、

60000円÷5人=12,000円/人

12,000円が1人当たりのノルマになります。

チケット1枚2000円として、全員で30枚以上売れば

「利益」が出る計算になります。

コピーバンドがチケット代を取る事の問題点

あくまでも趣味の一環としての「ライブ」に

チケット代を取ることについては、

以下の問題点が

考えられます。

  1. 趣味に対して他人にお金を払わせる特殊性について
  2. 著作権法上の問題点について

1.自身の趣味に他人のお金を使う特殊性について

例えば、ゴルフを例にします。

ゴルフは、プレー代をゴルフ場に支払い、

プレーさせてもらいますよね。

プレーが終わって、楽しかった!練習になった。

はい、おしまい。

返金されることはありません。

コピーバンドのライブの場合、そこで

チケット代を取ることで、

ゴルフの場合の「プレー代」を他人に肩代わり

してもらうという特殊な形になります。

ゴルフで同じことをした場合は、

後ろめたさを感じるかもしれませんが、

ライブの場合は感じないんですよね。

なぜでしょうか。

おそらく、自分がアーティストだと思っている

悪く言えば「勘違い」しているのかと思います。

2.著作権法上の問題

著作権法第38条1項に以下の文面があります。

公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。

コピーバンドに当てはめると、要は

「著作権のある楽曲を演奏してお金を取っちゃだめですよ」

「お金を取りたければ著作料を払ってね」

という条文です。

中々厳しい条文ですよね(汗)

無報酬・無料・入場料としてお金を頂く事に関しては

問題ないようですが、

コピーバンドのチケット代を取ることは法律違反です。

ただ、ライブハウス自体がJASRACと

年間の包括的利用許諾契約を結んでいる場合は

大丈夫とのことです。

筆者個人としての意見

散々コピーバンドでライブをやってきた身としては

今回様々な観点から考えてみましたが、

「コピーバンドのライブでお客からチケ代を取る事」

については、個人的には「ナシ」

かと思います。

理由として、以下の項目が挙げられます。

  • ライブをすることの目的と逸脱するから
  • 自身の趣味にかかる費用は自分で出すべき。
  • 著作権法上の問題から。

結局お金が欲しくてライブするわけではないし、

1~2万位の出費は、趣味で掛かるお金とすれば、そこまで

高い部類ではありません。

では、何故コピーバンドライブでチケット代を

取っているのか

について考えていきます。

コピーバンドでチケ代を取る理由

ライブノルマが高いからお客から集めたい。

学生さんにはこういう事情はあるかもしれませんね。

これは仕方ない事情かもしれません。

所謂「カンパ」というやつです。

法律違反という面では否めませんが、未成年なら

許される面があるでしょう。

ただ、ある程度お金を持っているはずの

社会人がやるのは

法律的にもブラックですし、何より

恥ずかしいのでは?と思ってしまいます。

節約したい気持ちも分かりますが

節約すべき所を間違えているかもしれません。

自分の趣味のお金は自分で払うのは

当然ですよね。

よく考えればおかしい仕組みだと思います。

タダにしたらやる気が出ない

チケ代無料にしたらモチベが落ちる。

趣味なのに?

それは趣味とは言えないかもしれません。

趣味というのは、好きで意味もないけど、

やっていて楽しい事なのだと思います。

人前で演奏したい!発表したい!という

自己顕示欲があるからライブをするのでは?

それに、来てくれるお客さんは、

お金以外にも、貴重な時間と交通費や、

労力を使って見に来てくれます。

それなのにチケ代無料はやる気が出ない

とは、自分なら言えません。

高い安いではなく、(勿論限度はありますが)

出演者を応援したい!という気持ちで足を

運んでくれるだけで十分な気もします。

出演イベントでチケット代が決まっている

これは一番あるパターンかもしれません。

それでも回収したチケ代をお客さんに個別に

返金するバンドを見たことがありますし、

要はやりかた次第かもしれません。

他のメンバーと意見が合わない

自分はチケ代無料にしたいけど、

他のメンバーがあまり乗り気ではない。

話し合うのも面倒くさいので

言われるがままの金額でやり過ごしている。

・・・これもかなり多そうです。

ライブ前にメンバー同士口論して

険悪な雰囲気になるのは

避けたいところですね。

ライブやイベントの主催者が

バシっと仕切れればいいのかもしれません。

まとめ

多種多様な考え方があるかと思いますが、

筆者個人の見解としては、趣味での発表会ライブなら

チケ代はナシが妥当かと思います。

折衷案として「応援代」という名目で

代金をお客に決めてもらう形

いかがでしょうか。

お客さんも「いいライブを見せてもらったので

今後も応援したい。活動資金として使って下さい」

という贈与的な形ならば、法律上の「料金」

には当たらないでしょうし、

快く受け取りやすいですよね。

中々今回は深い話でしたが、もしできれば

ご意見を頂けるとありがたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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