うつ病になったらどうなるの?主な症状5つと治療法

心理学

こんにちは。カウンセラーのかずまです。

今回は、うつ病について。

うつ病になると、どうなってしまうのか?

そしてその対策についても、

解説していきます。

うつ病は、既にごく一般的な

精神疾患です。

日本人は、中でもうつ病になりやすいと

言われており、理由として、

幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンを

作るトランスポーターが、S-S型の人が

多く、不安傾向の人が多いからという

説もあります。

では、うつ病になると、どうなってしまうのか?

について解説します。

うつ病になると

うつ病になると、次のような症状が現れます。

  • 全身倦怠感
  • 集中力・決断力の低下
  • 体調の変動の波
  • 反芻思考・不安感
  • 希死念慮・自責の念

どれも、非常につらい症状かと思います。

また、うつ病には、軽度・中等度・

重度の症状があります。

重度になると、ほぼ寝たきりに

なってしまったりと、

生活に支障をきたしてしまいます。

それぞれ解説していきます。

1.全身倦怠感

身体が石のように重くなり、

全く動かせなくなってしまいます。

何か重りが乗せられているような

感覚になる人もいます。

トイレに行くのにも立ち上がれず

這ってトイレに行く。

一日中寝ている等、

凄まじいだるさを経験する方が多いです。

対策としては

「とにかく寝る!」

脳の疲労がピーク達しており、

寝られるだけ寝て、脳疲労を回復させることに

集中して下さい。

2.集中力・決断力の低下

会議の内容が頭に入ってこなかったり、

何気ない買い物などでも、どれにすればいいか

わからなくなってしまったり、

困惑してしまったり。

前は楽しめたものも楽しめなくなってしまうのも

うつ病の症状のひとつです。

対策としては、メモや録音などをして

あとで見返せるようにする。

リストをあげていき、その場その場で

決断することを控えるなどの

方法があります。

3.体調の変動

朝は調子が悪くなかったのに、

夕方になると調子が悪くなり、何も

手につかなくなってしまう。

一日の中で大きな気分や体調が変化

してしまうのも、うつ病の症状の

ひとつです。

友人と約束をしても

その日の体調次第でいけたり、

いけなかったりします。

対策としては、体調の変動が激しいので

当日いけなくなるかもしれないことや

約束ができないことを、予め

相手に伝えておくことが良いかと

思います。

4.反芻思考

ネガティブなことや、傷ついたこと

について、ぐるぐると考えてしまい、

堂々巡りの思考になってしまいます。

それに自分で気づくことができず、

恐ろしいループの中で自分を苦しめて

しまいます。

誰かに話を聞いてもらったり、

考えを止めるために、他の行動をする

思考のループを止めるようにする

必要があります。

5.希死念慮・自責の念

何かのきっかけで「死」への思い

頭に浮かんできます。

誰の迷惑にもならないように、

泡のように消えてしまいたい。

こんな事を思う患者さんもいます。

重症の時は寝たきりなどで何もできないため

回復のきざしが見えてきたとき

注意が必要です。

それを踏みとどまるには、「家族や

大切な人を悲しませたくない」という

思いがあった。と、希死念慮に耐えた

方が語っているのが印象的でした。

原因として考えられること

現代社会において、うつ病は既に

極めて一般的な疾患の1つです。

世界で3億5000万人以上

患っているというデータもあります。

うつ病の原因として考えられるものを

挙げてみます。

1.人間関係のストレス

職場や学校・会社等で過度なストレスがかかり、

そのせいで不眠症状が起きてしまう。

さらに不安感が増し、ストレスも増え、

心身に負担がかかってうつ病になる。

人間関係でのストレスは、人間が

社会的な動物である以上、ある程度避けては

通れないものです。

2.健康の問題

自身の体調が悪かったり、生まれつき

障害があったり、怪我をして思うように

動けなくなったりすることで、

ストレスがかかり、うつ病になるケースもあります。

高齢者にも多く見られます。

酒や薬物などの依存症でうつ病を併発するという

ケースもあります。

3.金銭問題

経済的な不安や、借金の心配。

失業による不安などからくる

ストレスによりうつ病になることが

あります。

生存に直結する部分でもあるし、

また、人と容易に比べやすい点でも

あるのが、金銭問題の特徴かと

思います。

4.人生でのイベント

結婚・出産・離別等

人生での大きなイベントでも

うつ病になることがあります。

色々な責任感を感じたり、

自分の人生の今後に不安を感じたり。

そんなことが引き金となり、

うつ病を発症することもあります。

うつ病と治療法について

ここでは、うつ病になってしまった際の

治療法について解説してきます。

主に以下の治療法があります。

  • 認知療法や行動療法
  • カウンセリング
  • 薬物療法
  • 運動療法

認知行動療法

何かの出来事に対しての反応の仕方、

考え方、その出来事を自分がどう受け止めて

いるのかを明確にして、その考え方を理解、

修正していく治療法。

例としては、「上司に叱られた」ことに

対して、「自分は何をやっても駄目だ」

という自分の思考にアプローチして、

考え方や受け止め方を柔軟にしていく

治療法です。

カウンセリング療法

カウンセラーと患者(クライアント)

の間で信頼関係を築き、対談する中で

クライアントの思考や行動の理由や

考え方を掘り下げ、受容・共感する

こと。

その上でクライアントの自己理解を

助け、徐々に自分に対する自信をつけ

られるように働きかける。

特に自己受容は、クライアント自身が

自らの認識や考え方を受け入れ、

自分を許せるようになることで、

自己肯定感を感じらるようになる。

薬物療法

気分の落ち込みや変動、不安等、

特定のうつの症状に対して、その症状を

和らげる効果がある。

抗うつ薬や抗精神薬、抗不安薬が

一般的ですが、服用してもその原因が

解消されることはありません。

ですが、生活や仕事をこなしたりする上で

プラスに働くことはあります。

抗うつ薬の利用は、1999年から

2014年の間に65%近く増加したという

アメリカ疾病対策センターのデータも

あるほど、その使用量は年々増えています。

運動療法

有酸素運動をすることで、

うつ病に対して、薬物療法かそれ以上

効果があることが分かっています。

また、ヨガや太極拳などの身体療法についても

体に溜まったネガティブな感情を

解放させることで、バランスを回復させる

ことができます。

副作用もないので、安心して取り組める方法です。

まとめ

うつ病は、ごく一般的な疾患として

認知されている精神疾患のひとつです。

誰でもなってしまう可能性があり、

他人事ではないかと思います。

うつ病患者の手記や経験談などを

読みましたが、何より大切なのは

「家族や大切な人の支え」

だったという方が大半です。

「なにか私ができることはある?」

「よく病気と向き合って頑張っている」

「生きていてくれるだけでいい」

こんな温かい言葉が、何よりの励ましに

なるそうです。

うつ病は凄まじい孤独感をもたらします。

患者は自分がたった1人で、何もできず

社会から孤立しているように感じます。

そんな中で、温かい言葉は

何よりの回復への光になるかと思います。

是非、うつ病の家族に方は、

患っている方に寄り添って上げて欲しいと

感じます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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