こんにちは!かずまです。
今回は、睡眠相談事例Ver2として、
30代男性 Hさんの例をご紹介します。
常に眠い状態で仕事をしている。
つい睡眠時間を削ってやるべきこと
やりたいことを終わらせないと
眠れない・・・・。
その裏にはどんな状況、どんな思考が
隠されているのでしょうか?
とても頑張りやさんで、寝ずに
努力してしまう。
同じような境遇の人もいるのでは
ないでしょうか?
ではクライアント様の紹介に
入っていきます。
クライアント様紹介
このクライアント様は
寝る前に自分のやりたいことや、
やるべきだと思っていることを
全て終わらせないと、安心して寝れない。
朝おきられないかもしれない不安感もあり
夜に頑張ってしまう。
そのせいで昼も眠く、体調も優れず
常にイライラしてしまう。
そんな悩みから、ご相談を希望して
下さいました。
困っていること・改善したいこと
Hさんが困っていることとして、
以下のような問題点を感じていて
どうにか改善したいと思っての
ご相談でした。
- 眠気を改善したい
- 質の良い睡眠が取れる方法を知りたい
- 日中イライラしないで過ごしたい
確かに、この3点が改善できれば
日中も気持ちよく過ごすことができそう。
そう思ったのですが、私は何か根本的な
問題点を感じていました。
状況をもう少し詳しく聞きたい
と思いまして
さらに生活環境を深掘りしてみました。
クライアント様の状況把握
- 寝付きは数分以内・倒れるように眠る
- 日中も眠気をカフェインでしのいでいる
- 寝る直前までPC作業・緊張感を感じている。
- 睡眠時間を削ることが当然に。
- 休日は昼頃まで寝て家族に文句を言われている。
状況を深掘りして感じたのは、
やはり睡眠時間の少なさ。
休日は平日よりも2時間以上長く寝ており
睡眠負債が溜まっている証拠。
それを平日のカフェインで
ごまかしており、
そのせいで夜眠くなりにくく、悪循環。
どうするべきかはわかったのですが、
どう伝えるか?が難しいと感じました。
所見&分析
- 睡眠に関する考え方についての問題
- 睡眠不足での弊害についての伝え方
- 睡眠が良くなったらどうしたいかを考えてもらう
- クロノタイプ診断を受けてもらう。
睡眠時間が短い、睡眠を犠牲に
して頑張っていること。
それを指摘するのは簡単です。
でも。人には当然考え方があり、
それを真っ向から否定して
「こうするべきだ!」と
指摘したところで、100%
行動に移してはもらえません。
問題は「どう腑に落ちてもらって
自分で納得した上で、改善に向けて
取り組んでもらえるか」ということが
1番の課題でした。
クライアント様が納得の上で、自ら
行動していただかないと、絶対に改善は
できませんよね。代わりに寝るわけには
いきませんから。。
また、夜に作業をしているとのことで、
夜型の可能性もあると思い、念のため
クロノタイプ診断を受けて頂き、
無理のない範囲で改善していけたら
良いと考えました。
睡眠に関する考え方についての問題
根本的な問題として
「やるべきことを終わらせないと寝れない」
という切迫感が彼にはありました。
「寝ずに努力して頑張る」という
意識が高い人に見られがちな考え方も
感じ、このあたりをどうお伝えしようかと
いうのが、課題だなと思いました。
そこで、
睡眠が良くなったら、どうしたいか?
というのを考えていただきました。
今の状況が改善できればこうなりたい!
という願望があると、
人は変わろうという思いができます。
クロノタイプ診断
人には、生まれつき朝型、夜型が
ある程度決まっており、
今回のHさんの場合
朝型に切り替えていくのが良い形と
考えたのですが、
Hさんが夜型資質だった場合、
朝型に切り替えていくのが難しい可能性も
あり、無理に変えるとかえって生活に
支障をきたしてしまうという
不安があったからです。
結果は、「中間型」であり、比較的
柔軟に切り替えられる資質を
持っていることが分かりました。
生活リズムの改善についての
目処がたってきました。
クロノタイプ診断についてはこちら
改善策のご提案
- 朝型に徐々にシフトしていく方法
- 「早起き早寝」についての提案
- 睡眠を大切にすることでのメリットの提示
- 昼寝のご提案
こんな感じで改善策をご提案させて
もらいました。
順に解説していきます。
1・2、朝型に徐々にシフト・早起き早寝
今現在の生活を変えることは
変化を根本的に嫌う人間にとっては
かなり難しいです。
それでも、体調不良や睡眠不足を
改善したい。
「朝日と共に目覚めて
今日もやるぞー❣」と
元気よく活動したい。
というクライアント様の意識もあり、
御本人も朝型にシフトしたい
気持ちがあったので
朝型にシフトする方法をご提案しました。
この方は普段から睡眠不足を感じて
おられたので,
寝る時間を30分ずつ徐々に前倒しして
睡眠時間を確保するとともに、
希望の起床時間に起きるようにすることを
ご提案しました。
3,睡眠を大切にすることでのメリット
寝不足だと、
他人に対する関心が薄れたり、
思いやりが持てなかったりすることが
研究でも分かっており、
仕事先の方にも 間接的に影響が
でかねないこと。
逆に言うと、睡眠が満足に取れて
いると、周りの方にも思いやりが
持てたり、気持ちの余裕が生まれ、
人間関係も良くなること。
以上をお伝えした上で
「寝ずに努力」して、今の生活を
続けるのか、もしくは
「寝ることに努力」して、
スッキリと爽快な気分の中で
ハイパフォーマンスで仕事をするのか。
どちらを選ぶかをご選択頂きました。
4,昼寝のご提案
どうしても性格上無理をして
しまい、睡眠時間を削ってしまった
場合は、昼寝を効果的に摂ることで
午後の眠気・疲労の改善、居眠り防止、
記憶や認知作業の成績の向上等、
効果があることをお伝えしました。
ですがHさんは昼休みも忙しく、
しっかりと昼寝を取れない職場とのこと。
人間はどうしても昼過ぎには眠くなるように
人体の「仕様」として設計されています。
お昼寝をとりにくい職場自体の意識の改善が
必要だな。と歯がゆく思いました。
だからこそ、より一層夜の睡眠の
重要性を感じていただけたかと思います。
結果
私がお伝えしたことについて、
大丈夫かな?
ご理解頂けるかな?と
正直不安を感じていたのですが、
この方は元々の意識も高く、
仕事でイライラしていることや
同僚に愚痴をこぼしてしまうこと。
最近生活習慣病を患ってしまったこと等
改めて振り返って頂き、
睡眠の重要性について気付かれて、
積極的に行動をし始めました。
出来たり出来なかったりもあるそうですが
少しずつ生活リズムを改善するように
行動しています。
その行動力に私も感動しましたし、
なによりも、その姿をみた
Hさんの奥さんが
「あれほど私が言っても改善しなかった
のに」と、感動していたそうです。
でも、そんなものですよね(汗)
だからこそ、外部の他人の目や
他人の意見の必要性があるのだと
思います。
改善に向けて動き出したHさんの意識が
変わり、動き出せたのは、何よりHさんの
意志の強さ。そして向上心の賜物です。
そのきっかけになれたことが、私も
とても嬉しかったです。
まとめ
今回は、頑張り屋さんでつい無理してしまう
Hさんの例をご紹介しました。
人生のうち、短期間の頑張りは
どうしても必要なこともあります。
問題は、それが長期間に渡ってしまったり
癖になってしまったりすることです。
睡眠不足は免疫力の低下を招き、
生活習慣病の悪化の加速の原因や
認知症の要因の一つという研究結果も
多数あります。
結局のところ、睡眠は
「脳と身体のメンテナンス」です。
Hさんはこのことに気づいて
生活を改善されています。
睡眠をしっかり取って
日中に活動的に働き、
パフォーマンスが上がったほうが、
全てにおいてプラスの相乗効果が
発揮されます。
Hさんのような、つい無理してしまう人の
参考になれば幸いです!
睡眠相談をご希望の方へ
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先着5名様に限り、無料にてご相談を
お受けいたしております。
あなたがぐっすり眠って、
日々朗らかに活動できることを
願っています!
最後までお読み頂き、
ありがとうございました!
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